
五月六日頃は、二十四節気でいう『立夏』の頃です。
『夏の立つがゆえ也』と、暦一覧にはあります。
散歩に出れば新緑が目にまぶしく、
輝くかのような爽やかな風を感じることができる頃。
今年は、長い人ではGWが10連休という長期間で、
要因は様々であっても、五月病になる人も多いと聞きました。
日の光を浴びるとストレス軽減に役立つとか。
この時期は一年で一番日照時間が長いのだそうで、
意識して外に出るのはとてもよさそうですね。
この爽やかな季節に外に出ないのは、勿体ない!
なんて(笑)個人的には思います。
非日常に身を置くのも、五月病を回避するのに役立つみたいですよ。
…これは、テレビの受け売りですが(笑)
いつもと違うカフェに入る、
一駅前で電車を降り、歩いてみる。
そんな些細な変化でも、良いのだそうです。
それもまた、非日常です。
疲れた時、何もかもしんどい時には、
道端の小さな花に目をやって、
きらきらと光をまとうかのような風に、
立夏という季節を感じながら、ひと呼吸。
自然がたてるささやかな音に耳を傾け、一度休んでみてください。
それらがきっと、再び立ち上がるための力を、
与えてくれます。
私が暮らす土地は東北の自然豊かな田舎なので、
自然の変化を肌で感じることのできます。
立夏の頃、それから次の節気である小満の期間には、
この東北のいわき市では、田植えがどんどん進んでいきます。
田んぼは水田へと姿を変え、
ぴょこんぴょこんと小さな苗たちが水田から顔を出し、
風に楽し気に揺れています。
この時期、水田が風紋を作り、光が揺れる光景は、
あまりに綺麗で、思わず足を止めて魅入ってしまいます。
やがて育つ苗たちは、田んぼで暮らす生き物たちの家となり、
やがて私たちが食べる美味しいお米を実らせてくれます。
『節気の名前』
五日を一侯。
三侯は一気。(15日をひとつの区切りとして、一気という)
一月は二気六侯(二気も、六侯も、どちらも30日のこと)
一季は三月(それぞれの季節は、3月ずつで分けられる)
一年は四季(四つの季節。春夏秋冬)
となっております。
一侯や一気等、今ご紹介させていただいたものがなじみがあまりなくとも、
二十四節気、という言葉は、きっと皆さまご存知だと思います。
一年を二十四つに分けたもの(15日ずつで分けたもの)、それが二十四節気です。
二十四節気は、
四つの季節、春・夏・秋・冬、それぞれの季節を六気ずつに分けられ、以下のように名がついております。
『春』
初春/立春(りっしゅん)・雨水(うすい)。仲春/啓蟄(けいちつ)・春分(しゅんぶん)。晩春/清明(せいめい)・穀雨(こくう)。
『夏』
初夏/立夏(りっか)・小満(しょうまん)。仲夏/芒種(ぼうしゅ)・夏至(げし)。晩夏(ばんか)/小暑(しょうしょ)・大暑(たいしょ)。
『秋』
初秋/立秋(りっしゅう)・処暑(しょしょ)。仲秋(ちゅうしゅう)/白露(はくろ)・秋分(しゅうぶん)。晩秋(ばんしゅう)/寒露(かんろ)・霜降(そうこう)
『冬』
初冬/立冬(りっとう)・小雪(しょうせつ)。仲冬/大雪(たいせつ)・冬至(とうじ)。晩冬/小寒(しょうかん)、大寒(だいかん)。
今回ご紹介しましたのは、『夏』の最初の節気である、『立夏』。
次なる『小満』に向け、植物の葉は青さを増し、夏らしい色を次第に強めていきます。
ご覧いただき、ありがとうございました!
マサコ アーントによるPixabayからの画像
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