Archive for the ‘ 春の言の葉 ’ Category
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かつて愛読していた平安時代を舞台にした小説で、こんなシーンがありました。まだ肌寒い春の宵、夜桜がそっと風に揺れる気配を楽しみ、酒を酌み交わしている二人がいて。空に在る朧月を愛でながら、片方の男は、やがて笛を手に取り、奏で出すのです。傍らに…
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『穀雨』/美しい日本語、言の葉の風
04.27
『穀雨』 四月二十日頃は、二十四節気でいう『穀雨(こくう)』の頃です。 『春雨降りて百穀を生化すれば也』と、暦便覧には記載があります。 穀雨とは、百穀に降り注ぎ、潤す春雨のこと。準備が整い待ち望む雨を迎える田畑では、穀物の成長が始まります…